自由でいるためのルール作り

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フリーランスは自由である」という考えに対する誤解について説明するために、はじめに「時間」についての話を書きます。

時間について

 

フリーランスになって初めに感じる事は、当然ながら勤め人という枠の無い自由な時間であると思います。

独立した業種にもよりますが、在宅勤務を選んだ場合は当然通勤時間が無くなります。

本格的なテナントではなくとも、サテライトオフィスや、レンタルデスク拠点にする場合でも自身が通いやすい場所に借りると思いますので、だいぶになるでしょう。

営業日や就労時間も自身が決めますので、8時-5時の人もいれば、季節でフレックスの人も、仕事内容によって時間を全く定めない人もいます。

しかし、物事の決まりというものには”理由”というものが有り、「自由だから」自分のライフサイクルに合わせた時間の使い方をしているとビジネスにおける”ズレ”が生じ始めます。

例えば時間について、就業時間が自由で問題ないのはフリーランス同士の取引の場合です。

Business to business (企業間取引)を考えた場合、企業の下請けや、業務委託を受ける場合、結局相手の会社の営業時間に合わせなくては打ち合わせも出来ませんし、営業日に関しても同様です。

Business to Customer (一般顧客取引)を考えた場合は、顧客の認識するサービス業の常識的な時間帯を営業時間とする必要が出てきます。

つまり、フリーランスの時間とは、常に想定した顧客の取引しやすい時間帯に合わせる必要があるのです。

逆に言えば、その時間内には対応するが、時間外に対応しないというメリハリを作る必要があります。

特に B to B と B to C の両方を業務としているフリーランスが特に営業時間を決めず、双方の時間に合わせてその都度対応していたら大変です。

土日休日、8時-21時、起業とサービス業の基本営業時間帯をすべて対応してしまい、結局独立前よりも時間に追われるようになったしまう人は珍しくありません。

四十時間に追われた状態での仕事は、対応に追われて必ず穴を作ります。

仕事に追われ埋もれていく人

結果的に仕事自体クオリティーが下がり、信用も徐々に失います。

さらに、それが若いうちならまだ何とかなりますが、10年、20年とその生活を繰り返していれば、健康を害するリスクはサラリーマンの比ではありません。

もちろん、フリーである事には他の要因もあると思いますが、独立に際して最も後回しにしそうな決め事である「時間」をはじめに決める必要があるのです。

これと同様に、自由であるはずの部分について初めにしっかりとしたルールを作ることが重要で今後長くフリーで仕事をするためには重要な事です。

次に服装について

 

会社勤めの時はスーツ姿であったが、カジュアルで仕事をするようになった場合、その理由が適切か、または、カジュアルでも良いと判断した理由を考えましょう。

 

 

最後に・・・

 

取引先も自由ですが、下請けの場合、業務委託の場合、前職とバッティングしても問題ないのか、問題があるならそれはどんな問題か、法律の問題か、暗黙のルールかという判断も重要です。

取引に置いては、クレームや、無理な交渉採算に合わない要求など、様々な問題において、あなたがどんな対応や判断をするのも自由ですが、それによって被った被害はあなたが責任を持ってすべて処理する必要があります。

その処理の方法も、顧客が納得するゴールなのか、あなたが納得するゴールなのか、どちらの選択も自由です。

しかし、それらの分岐点に置かれた際の選択に誤れば、驚くほど目に見えて仕事は減っていきます。

自由な選択の先に、いずれあなたがフリーとして食べていけなくなるとかもしれないというリスクがあることを忘れないでください。

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